2019年8月21日水曜日

冊子印刷されて2つ折りでホチキス止めされた資料を

冊子印刷されて2つ折りでホチキス止めされた資料が届きました。
冊子のサイズとしては、A5サイズです。

これをスキャンして、正しいページ順に並べなおしたPDFファイルが欲しいのです。

簡単なのは、A4をA5にカットしてしまって並べなおすということですが、
やっぱりオリジナルはそのまま置いておきたいところですよね。
切らないでやる方法を考えましょう。

テクニックとしては、

1.1ページの画像(PDF?)ファイルを2ページに分割する
2.PDFを並べ替えながらマージする

という2つが必要です。ではやっていきましょうか。


ページ数が少ないほうが分かりやすいので、A5の全8ページの資料だとします。
まず冊子を開いて、ホチキスを外します。すると紙のサイズはA4になり、
1枚に2ページ分が印刷された状態になっていますね。

左側+右側、という書き方で書くと、
表側から見ると、8+1, 6+3
裏側から見ると、4+5, 2+7
というページ順で並んでいることになります。

私のプリンターは、両面ADFスキャンができないので、片面ずつスキャンするしかありません。後で画像ソフトを使うので、ここでは何等かの画像データで保存しておきます。マルチページデータで保存できたほうが楽なので、tiffにしました。

作業1:スキャン

8+1, 6+3 = Omote.tiff
4+5, 2+7 = Ura.tiff (順番を並べ替えしないで、丸ごと裏返しただけでスキャンすること!でないと枚数が多い場合に恐ろしく手間が増えますよ)

作業2:ページ分割

XnConvert というソフトを使い、
画像データをトリミングして、左半分のファイルと右半分のファイルに分けます。しかも同時に、PDF化もしてしまいましょう。画像の解像度は、プロパティで見てちょうど半分になるような数値を入れましょう。
注意としては、トリミングの値の設定は、上下左右すべて端からの数値なので、すべてにゼロを入れる=トリミング無し、ということです。仕上がりプレビューがあるのでちゃんと確認しながらやりましょう。

Omote1の右側 → 8, 6 = Omote1.pdf
Omote1の左側 → 1, 3 = Omote2.pdf
Ura1の右側 → 4, 2 = Ura1.pdf
Ura1の左側 → 5, 7 = Ura2.pdf

と、1ページごとのファイルに分割ができました。

作業3:ページのミックスとマージ

ここからは、PDF Sam basicを使います。

まず、交互にミックス という機能を使います。
Omote2.pdf + Ura1.pdf (reverse) → 1, 2, 3, 4 = alt1.pdf
Ura2.pdf + Omote1.pdf (reverse) → 5, 6, 7, 8 = alt2.pdf

次に、マージ機能を使います。
alt1.pdf + alt2.pdf → 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8 = merged.pdf


ようやく完成しました!
これなら、ページ数がいくら多くなっても、同じ方法で(同じステップで)ファイルが作成できますね。